一瞬先は闇の夜

地味で根暗な底辺アラフォー喪女の吐露

ふたりのみよこー美人と喪女

同じ職場にね、美人がいるんです。

わたしより少し年嵩の、美人で、気さくで、男性にも女性にもとてもモテる、もちろんわたしも大好きな美人が。

そしてなんの因果か、ファーストネームが同じなんですね。
みよこさんていうの、彼女も。

それに気づいた男性社員がね、
「彩野さんも大川さんも、みよこなんだね!」
って。

あ、わたし彩野深夜子っていうんですけど。
美人は大川みよこさん。
(お互い名字はフェイクだけど、イニシャルは合わせてます)

それが突如、
「同じみよこだと紛らわしいよね!」
てなって。

いや、名字でそれぞれ彩野さんと大川さんて呼んでるから何の支障も発生してないわけですが。

「確かに!じゃあ、名字のイニシャルをとって、OみよこさんとAみよこさんって呼ぼうよ!」
「それいいね!」

という提案がなされまして。
それからかれこれ半年。

「おみよさーん!」
「おみよちゃん!」
「おみよ!」

大川みよこさんは、Oみよこさんがさらに愛称の変化を遂げて、いろんなバリエーションが生まれ。

「彩野さん!」

ええ、わたしはただの一度もAみよこさんなんて呼ばれずに名字呼びのまま。

要は、男性社員たちは、美人のみよこさんを、ファーストネームで呼びたかっただけなんですよね。
だけど、それではセクハラになるとかなんとかいう理由で、わたしを引きずり出したわけ。

なんだかなー。
まあ、喪女としては、ファーストネーム知られてただけ、十分てことなのかしら。